11月6
11月5
さて、おいらの名前なんだけど、「のの」といいます。nonojirou(ののじろう)というのは、なぜかオヤジだけがそう呼ぶんだよ。
本名、「のの」。
この家に来て3日ぐらいで、ゴジラママとイチ(息子)、ミニラ(娘)によって命名されたのであります。
おいらがこの家に来た当時は、ハムスターの「クロマメ」くんもおったのですが、昨年の冬にお亡くなりになり、庭のミカンの樹の根本に眠っておいでですので、今はおいら一人が、この家の家族をお世話するはめになったのです。
どいつもこいつもそれぞれに 我がままで、言いたい放題、やりたい放題のやつ等 でして、おいらの苦労も絶えないところであります。『御シャカ様』という意味らしい。
まあ、神々しくて、気品にみちて、イケメンのおいらには ぴったし だと思っているのです。キッパリ。
まあ、神々しくて、気品にみちて、イケメンのおいらには ぴったし だと思っているのです。キッパリ。
11月5
あれから1年と数か月か。あの頃は、おいらもほんの生まれたてのちびすけだった。
今はもう秋、つか、そろそろまたあの寒い季節がやって来るってか。
これまでだって、いろんなことあったんだ。
それは追々告るとして、オヤジの膝の上はおいらが一番くつろげる場所さ。
それは追々告るとして、オヤジの膝の上はおいらが一番くつろげる場所さ。
けど、オヤジがしょっちゅう鼻から煙吐きやがる。それと蜜柑の皮、はぎやがる。苦手さ。
オッと、朝飯の時間だ。二階から年増女のゴジラママが下りてきた。こんな時はおいらもかわいく、にゃーんて甘えてやるのさ。
「早く起きなさ―い」、ゴジラママが、ここん家の息子と娘に叫びやがる。口から火を噴いて。
まったくおっかねぇ。
さて、物置あたりに散歩に出かけるか。「早く起きなさ―い」、ゴジラママが、ここん家の息子と娘に叫びやがる。口から火を噴いて。
まったくおっかねぇ。
11月4
おろおろと、オヤジが冷蔵庫のミルクを、欠けた皿に注いでおいらの鼻先に置いた。
疲れ切ったおいらは、それをチビチビとやったのさ。
あの夜の、あのミルクのうまかったこと。生涯、忘れない。
あの夜の、あのミルクのうまかったこと。生涯、忘れない。
それからおいらは、よろよろと歩き回ったのさ。
部屋の隅っこに派手派手しいTシャツが脱ぎ捨ててあったので
温ったかそうだったので、その上で、おいらはうんこ、たれたのさ。
部屋の隅っこに派手派手しいTシャツが脱ぎ捨ててあったので
温ったかそうだったので、その上で、おいらはうんこ、たれたのさ。
あとはもう、家じゅう大騒ぎだったのを
ウトウトしながら、よーく覚えている。
ウトウトしながら、よーく覚えている。
11月4
家に着いた。
どうやらオヤジの息子らしいのがいてさ、言いやがった。
「なんだ、この薄汚いかたまりは!」
「なんだ、この薄汚いかたまりは!」
それを聞きつけて出てきやがったデブっとした年増女が
「そんなもん、何処で拾ってきたのよ。私、知らないから!」
「そんなもん、何処で拾ってきたのよ。私、知らないから!」
すこしちっちゃな、やっぱりデブっとした女が言ったのさ。
「まあ、カワイイ!」
このひと言でおいらは、救われたのさ。
「まあ、カワイイ!」
このひと言でおいらは、救われたのさ。
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