世の中 デフレだ といいます 物が安くなっていいけれど
物が売れなくて会社が儲からないから 給料が ちっとも上がらない
でも 失業率が下がって いいじゃん といいますが 給料は やっぱり上がらない
↓ <財政の健化全>ー財務省のホームページ に行ってごらんなさいよ ↓
我が国の財政は、毎年の多額の国債発行が積み重なり、
国際的にも歴史的にも最悪の水準にあります・・・欧州諸国のような財政危機の発生を防ぐために、
GDP(返済の元手)との対比で債務残高が伸び続けないよう、収束させていくことが重要です
財政健全化のために、我が国に残された時間は多くありません・・・財政状況が悪化した欧州の諸国では、
国内外に保有される国債が信用を失い、政府が借入れを継続できなくなる事態(財政危機)が発生し・・・
年金・医療の大幅な給付カットや負担増など、厳しい措置が行われています
↑ ヤバいことが いっぱい書いてあります ↑
財務省が 結論として言いたいのは
『 日本は国債を発行しすぎて 積もりに積もった 国債の残高のために 財政危機状態だから
このままでは ギリシャなどのように 財政破たんする 』
あれっ??? 財務省が言ってることって どっかおかしいと 思うんですけど ね~~~っ
ギリシャは EUから借金して(他国から借金して)それを返せなくなったから 破たんしたはずでしたよね
でも 日本は違います
外国から借金しているわけではなく 日本が発行している国債は すべて自国通貨の円建てです
それに 政府の子会社の 日本銀行がありますから いざというときには
国債を 日本銀行に買い取らせ お金を発行させ チャラにできるのです
ただそれを一気にやると お金が増えすぎてインフレになるので 時機を見て徐々にすればいいことです
ちなみに ギリシャが2012年 財政破たんしたときの国債(ユーロ建て)の金利は 40%でした
1989年にソビエトが財政破たんしたときの国債(ドル建て)の金利は 170%でした
現在のアメリカのFRBの金利だって 1.25%~1.50%です
けれど 日本国債の 現在の金利は ご承知のとおり ゼロ%です
これだけ金利を下げることができるのは それだけ 円に信用があるってことです
政府の子会社の日本銀行があるってことは 財政的に とっても強いことです
借金するのも それを返すのも
自分の右手と左手の間で 貸し借りするようなものですから ね
もちろん 日本も 外国に対する借金はあります それは 630兆円
同時に 外国に貸しているお金もあります その額 980兆円です
差し引き 350兆円のプラスで 外国に対してこんなにプラス国は 他にありません
つまりギリシャなどとは 全然違い 日本は 世界一のお金持ち国なのであります
『 いや、それでも日本は危な~い 借金大国だ 』と あくまで財務省が 言い張るのなら
財務省がホームページで こっそりと公表している バランスシートを見てみましょう
負債の部の 政府短期証券と公債の合計が たしかに約1000兆円になっていて
ここが問題だと 財務省が言ってるわけですが
負債合計 1193.2 ー 資産合計 672.4 の 差額は 520.8であって これが実質の債務で
下の円グラフから 約半分を日本銀行がもっているので
これは インフレにならないように気をつければチャラにできることは 先に述べたとおりですから
結局 問題にするほどのことではないと わかります
つまり 大きな負債もあるが それと同じくらいだけの 資産をもっているので 大丈夫なのですね
とすれば 財務省は 資産のことは言わずに 負債だけを強調して
財政危機、破たんなどと 故意に国民の恐怖心を 煽っていることになります
なぜ・・・???でしょう
では そもそも 債務残高(国債発行残高)が増えることは 悪いことなのでしょうか
一般の家庭では 借金で首が回らなくなっては それこそ夜逃げか 首吊りものでしょうが
国の場合は どうやら事情がちがうようです よっ
では そもそも 債務残高(国債発行残高)が増えることは 悪いことなのでしょうか
一般の家庭では 借金で首が回らなくなっては それこそ夜逃げか 首吊りものでしょうが
国の場合は どうやら事情がちがうようです よっ
下の図は 1870年からの債務残高を表していますが
1870年といえば明治時代で 翌年に廃藩置県がおこなわれた年です
日本政府の債務残高(2015年の時点)は 名目の金額で 1872年の3740万倍です
実質でも 1885年の546倍になっています
それにもかかわらず 日本はいまだかつて 破たんしたことは 一度たりともありません
そもそも資本主義国では 企業や政府の債務は 増え続けるものなのです
政府にとっては 負債が増えたかもしれませんが それだけ未来に向かって投資をしたということです
実質でも 1885年の546倍になっています
それにもかかわらず 日本はいまだかつて 破たんしたことは 一度たりともありません
そもそも資本主義国では 企業や政府の債務は 増え続けるものなのです
政府にとっては 負債が増えたかもしれませんが それだけ未来に向かって投資をしたということです
別の視点から見れば 政府の投資によって 国内の道路も港も あらゆるものが整備され 資産となり
また 国民にとっては そこから利益を得 GDP(国民総生産)も成長し
その過程で 政府は より多くの税収を得て 日本全体が大きくなった
これが経済発展というものです
企業ならば 営業を止めて会社をたたむとなれば 負債を処分することも 考えなければなりませんが
国は 永遠に続くので それほど重く考える必要はないのでしょう
ですから 現在のわが国には もともと財政に 問題視するようなところはないのです
財政の健全化は 必要ない
それより深刻な問題は デフレで GDP(国内総生産)が増えないことでしょう
GDPが増えなければ いつまでたっても 給料が上がらない
なぜなら GDPは 全国民の給料(所得)の総計なのですから
ところが 財務省は 財政の健全化を唱えて・・・
国債発行残高が 異様にふくらんでいるため 国債の発行も増やさず むしろ可能な限り減らし
それに加えて
『 プライマリーバランスの黒字化しなければいけない(財務省が配布しているPDF) 』・・・と なんだか妖しい方法論を 持ち出してきています
これの言い出しっぺは 小泉政権時代の あの大悪人・竹中平蔵だと いわれます
プライマリーバランス(略してPB)なんて よくわからない用語ですが
要するに 支出と税収とのバランスのことらしいです
PBを黒字化するって また なるべく黒字になるようにするって どういうことでしょう
上の図で 今のわが国はPBが赤字なので 右側の状態です
そして これを黒字化に近づけようとすれば
それでなくても デフレで 税収の増加は見込めないのですから
支出を減らしていくしかないでしょう
支出そのものを減らすことを 一般的には 緊縮財政と言うらしいですが
さらに 支出の内で 高齢化社会のため 社会保障費だけは どうしても削れないとなったら
上の図の 地方交付金など他(緑の部分)を どんどん小さくしていくしかない
上の図では略して書いていますが どんどん小さくなっていく部分には
教育費や 文化事業費や インフラ整備費や 防衛費や・・・その他もろもろがあります
このPB黒字化目標のために
この前 朝鮮半島危機でアメリカからミサイルを買うなんて 防衛大臣がおっしゃいましたが
その費用の代わりに他の防衛費を削れと 人件費節約のため 自衛隊員の新規採用を控えよう
などということが すでに実際におこっています
ただし PBを黒字化するには もう一つ 税収の方を増やす という手がありますが・・・
最初にPB黒字化目標を 閣議決定したのは 菅直人政権です
2010年のG20トロントサミットにおいて 財政の持続可能性の確保と健全化が強調され
「深刻な財政問題に直面する諸国は 健全化を加速する必要」との合意がなされ
PB黒字化目標が 決定されました
翌2011年3月11日に 東日本大震災が発生します
東日本大震災クラスの 大規模自然災害が発生した以上 国債でも何でも発行して
速やかに財源を調達し 復興に取り掛からなければなりませんでした
けれど PB黒字化目標がジャマをし
東北の復旧・復興で 新たに国債をプラスして 支出を増やすことはできず
かといってすでに予定していた 他の予算を削るわけにもゆかず
その結果 復興特別税という形の 増税が行われました
しかも 復興増税は 被災地からも容赦なく徴収されたのです
ぶっちゃけた話し 菅政権は 東北の復旧・復興で 急にお金が必要になったが
PB黒字化目標のために
国債を発行するかたちで 政府が借金をするのではなく
国民からそのお金を 巻き上げたということです
政府が借金することと 国民が税金を納めることは 同じことじゃないかと思われるかもしれませんが
それは大きく違います
政府が借金するということは 国民が政府にお金を貸す ということです
政府が国債を発行して 公共事業を発注すれば それを請け負った業者(つまり国民)へ
政府が負担したお金が 代金・給料となって入るからです
政府が国債を発行せずに 税金を取って 事業をすれば
国民は 自分のお金で 事業をしたにすぎなくなる つまりただ働きです
ぶっちゃけた話し 菅政権は 東北の復旧・復興で 急にお金が必要になったが
PB黒字化目標のために
国債を発行するかたちで 政府が借金をするのではなく
国民からそのお金を 巻き上げたということです
政府が借金することと 国民が税金を納めることは 同じことじゃないかと思われるかもしれませんが
それは大きく違います
政府が借金するということは 国民が政府にお金を貸す ということです
政府が国債を発行して 公共事業を発注すれば それを請け負った業者(つまり国民)へ
政府が負担したお金が 代金・給料となって入るからです
政府が国債を発行せずに 税金を取って 事業をすれば
国民は 自分のお金で 事業をしたにすぎなくなる つまりただ働きです
上の図は 日本の実質賃金指数の推移で ピークは1997年で それからずっと下がり続けています
問題は 今が デフレであることです
安倍政権は
8年前に菅政権が決めた PB黒字化目標が 2020年には達成できそうだ
いや 無理だ などと グダグダ言っています
そればかりか 来年には 消費税を10%にするなどと・・・信じられません
デフレであるということは
僕らの消費も 企業の投資も縮小させ 給料も減らしつづけ GDPも成長させず 国力も衰えていって
おのずと 税収も増えないことになります
こんな中で 緊縮財政だ 国債の発行を抑えろ PBを黒字化せよ なんて言ってていいもんでしょうか
これらはすべて インフレ時に導入する政策なんじゃないか なぁ~~~っ
↓ 日本のGNPの成長率の 悲しさを見てみてください
中国は 13倍
日本は 1倍 です
逆に今こそ 国債をバンバン発行して 景気を良くして デフレから抜けだし
インフレになったら 今の政策をするべきなんじゃないかなぁ~~~っ
財務省が 何を企んでいるかは 正確ではないかもしれませんが ほぼ下の図のイメージです
ど~ですか? 上の図を見て
からくりに 気づかれたでしょうか?
財務省は
ありもしない経済危機を煽り
財政健全化を唱え
緊縮財政・国債発行残高縮小・PB黒字化で 増税を企み
日本国の衰えを 画策している としか言いようがありません