「肉が見えてらァ、きもちワル」
「こんなんで、よく生きてわ」
「体中から、汁が出でらァ」
「前足、折れてんじゃないの」
学校から帰ると、イチとミニラが、おいらを覗き込む。
ゴジラママも
「のの、ただいま。まだ、生きてる?」

しばらくは、まさに死んだように動けなかった。
目だけ、ギョロギョロさせて。

動けるようになっても、まっすぐには歩けなかった。
「斜めに歩いてるわ」
「生命力、すごいね。ガンバレ、ガンバレ」
「こうなったら、テッテイ的に治してやりましょうよ!」
と、ゴジラママ。

オヤジはおいらを、毎日のように病院に連れってくれた。
肉が干物にならないように、注射を打ちに。
看護婦ねえちゃんに会えるのが、楽しそうだった。

もう大丈夫となった時、白衣の男が言ったのをよーく覚えてる。
「・・・奇跡ですな。まさか、助かるとは、思ってなかった」

6e398418.jpg